お手入れ方法
料理を盛り付ける前のひと手間
あたたかい食べ物を盛り付けるときにはぬるま湯を、冷たい料理を盛り付けるときには、冷たい水に陶器をくぐらせてください。温かい料理は温かいまま、冷たい料理は冷たいまま、温度感を損なわずに美味しく食べることができます。さらに、表面の水分のおかげで醤油や油分、においなどがしみにくくります。水を含んだ布巾でさっと拭くだけでも、シミやにおいの対策になります。
陶器の洗い方
唐津焼が、他の金属食器、強化磁器食器などにぶつかると欠けたり、ヒビが入ることがあります。出来るだけ他の食器と分けて洗ってください。食洗器には適さないものもありますのでご注意ください。基本は、やわらかいスポンジで、食器用洗剤をつけて洗いよく流します。洗わずに時間を置きすぎると匂いが器に染み込んでしまうので、なるべく早く洗いましょう。洗った後は、湿気などがこもらないように、しっかり乾かして保管してください。十分に洗浄・乾燥を行うことで、カビ等の汚れを防止できます。
電子レンジの使用はNG
陶器は非常に温度変化に弱く、電子レンジに入れてしまうとひび割れの原因になってしまいます。一度入れて変化が無くても、繰り返しレンジを使用することで傷みも早くなってしまいます。電子レンジ使用可能の陶器もありますが、熱いままの陶器を冷たい濡れタオルのようなもので掴むと、急激な温度変化によって割れてしまうことがあるのでご注意ください。
水分がしみ出る場合
唐津焼の特徴として、表面に存在する亀裂(貫入)に、水分や茶渋などがしみ込みます。使えば使うほど表情が変わり、ご自身だけの唯一無二の作品に成長していきます。表情をあまり変えたくない場合や、油分の多い食品への使用の際は、使用前に5分ほど水に浸してから使うと、しみ込みが弱くなります。唐津の土の性質上、器に水分の多いものをいれて長時間置くと、水分が表面にしみ出てくることがありますが、使い続けると次第に止まってきます。
においを除去する方法
レモンを使って除去する方法があります。レモンを絞った水に器を入れ煮沸を2、3度繰り返すと、レモンの酸の力でにおいを取ることが出来ます。それでも取れない場合は、重曹を使いましょう。水1リットルあたり大さじ4杯ほどの重曹を水に溶かし、陶器を半日から1日浸け、丁寧に洗い流します。完全に乾燥させてもまだにおいが取れない場合は、2・3回繰り返して下さい。酢大さじ一杯を重曹に加えてみると良いです。
シミを除去する方法
陶器にシミが付いてしまった時には、気づいたときになるべく早く漂白剤に浸ける方法がおすすめです。但し、陶器は吸水性が高いので数十分程度で取り出して、漂白剤が染み込んでしまわないよう丁寧にすすぎましょう。
欠けてしまった場合
小さな欠け程度であれば、基本的に使い続けても問題がない場合も多いのですが、欠けた部分から細かいヒビが入っていることもあり、破損の原因になることがあります。欠けた部分が尖って痛いようであれば、100番程度の布ヤスリでこすって滑らかにしましょう。